
いわゆるワキガはアポクリン腺が人より多いことが原因です。治療法は、ボトックス注射という方法もありますが、これは腋臭の汗にはそれほど効果がありません。結局手術しか方法はないとお考えになったほうがいいです。 手術はこの分泌腺を減らす目的で行います。いかなる方法でも臭いのアポクリン腺は80〜90%減が限界です。これでも十分に普通の人と同等か、それ以下の分泌になると思います。現在、有効と考えられる手術法は皮弁法、稲葉法、マイクロリムーブ法などがあります。この3つの方法は、使う器具が違うだけで、どれも効果の高い方法となっています。歴史的に古い方から説明します。せん除法は、はさみを使いアポクリン腺を取り除きますので傷が大きくなってしまうのが欠点です。イナバ式は、傷を小さくするために、カミソリのような器具を使っていますが、皮膚を削りすぎるため傷が汚くなってしまい易いのが欠点ですね。マイクロリムーブ法は、最も新しい方法で、細いマイクロシェーバーという器具の先端についたマイクロチップでアポクリン腺をきれいに除去する技術です。この方法ですと、傷は1cm程度と小さく少しずつ組織を取り除くため皮膚への負担が少なくなっています。 そんな理由で、当院では傷と体の負担が少ないマイクロリムーブ法を採用しています。 ワキガの手術後はわきを3日間ガーゼで圧迫します。この間はわきを大きく挙げる動作は避けてもらいますが、それ以外はほぼ普通の生活が送れます。わきのゆったりした服を着ればわかりません。また飲酒もこの期間は避けていただきます。また、わきを濡らさなければシャワーも構いません。3日目に圧迫が取れますので、ワキを濡らしてのシャワーも可能です。運動や入浴は7日目の抜糸以降に可能となります。

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