
なぜ、汗をかくのでしょうか?どうして、ワキが臭うのでしょうか?
そのメカニズムについて、詳しくご紹介します。

生きていく上でのあらゆる活動には、エネルギー代謝による「熱」が伴います。人体の大半を構成しているタンパク質は熱に弱く、もし汗が分泌されなかった場合、この熱はどんどん上昇してしまいます。
人間は、外気の温度変化に対して常に一定の体温を保つ“恒温動物”です。人間の身体は、体温が1℃でも上がればだるさを感じ、43℃以上になると一般的に生きていくことはできないため、汗により体温調整を行うことは必要不可欠なのです。

気温の上昇や運動により体温が上昇すると、人体では皮膚の血管を拡張し血流量を増やし、身体深部の熱を皮膚に集めます。そして、皮膚表面から熱を発散させることで体温を一定に保とうとします(伝導作用)。
この働きだけでは不十分な場合、さらに汗を分泌し、皮膚表面の温度を下げ、体温を調節します。


体温上昇とは関係なく、緊張や不安など精神的な理由や、食生活・病気・ホルモンバランスなど、様々な要因により交感神経が正常に働かなくなり、2つの汗腺(エクリン汗腺・アポクリン汗腺)のうち、エクリン汗腺から必要以上に分泌されてしまっている状態が、多汗症です。

ワキガの原因は、腋の下にある、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2つの汗腺と皮脂腺という分泌腺のうち、アポクリン汗腺から出る汗が大きく関わっています。
アポクリン汗腺から出る汗は粘り気があり、脂肪や鉄分、蛍光物質、アンモニアなどからできています。この汗自体は特に臭いの強いものではありません。また、ワキガの臭いは単に汗が原因ではなく、分泌液や皮膚の雑菌などと絡んで生じます。
アポクリン汗腺から出た汗と皮脂腺から分泌された脂分とが混ざり、これが皮膚の表面の雑菌により分解され、低脂肪酸やアンモニアなどに変化して独特のワキガ臭となります。ワキガ臭の強い人はアポクリン汗腺が多い体質の方であり、ワキガを根本的に直すにはアポクリン汗腺を除去する必要があります。