直視下剪除法とマイクロリムーブ方とで迷っています。
術後の傷あと、完治するかどうかについて伺いたいです。
ドクターからの回答
佐々木 直美 医師
直視下剪除法とマイクロリムーブ法の大きな違いは、切開線の長さです。直視下剪除法では約4cm、マイクロリムーブ法では約1.5cmです。この差によって、直視下剪除法の方が広範囲の汗腺を切除することができます。違いは切除できる面積のみで、手術できる範囲での汗腺の減少程度は変わりません。ですから、通常よほど極端に広範囲にアポクリン汗腺(臭いの原因となる汗腺です)が広がっていない限り、マイクロリムーブ法が選ばれることになります。術後の傷痕は上にも書かせていただいたように直視下剪除法が約4cmの傷、マイクロリムーブ法が約1.5cmの傷になります。切開部だけでなく、手術範囲全体に皮膚の質感の違いが残る場合もあり、これも直視下剪除法の方が皮膚に与えるダメージが大きい分、目立ちやすくなる可能性が高いです。また、完治=臭いが全くしなくなる、というようにお考えであれば、どんな方法を用いても完治はしません。腋にアポクリン汗腺をもっていない人はいませんので、人並みか人並み以下に減らすのが限界です。女性ですと、マイクロリムーブ法で届く範囲にしかアポクリン汗腺が存在していない可能性が高く、術後の皮膚の状態を考えてもマイクロリムーブ法の手術をお勧めします。術後の治癒経過について、実際の症例写真をご覧いただくこともできますので、ぜひカウンセリングにいらっしゃってください。
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